牛乳と猫スーツ。
「ああ…。」
テンションが一気に下がった彩華のポニーテールが弱々しく垂れる。
「ここか!」
彩華を気にすることなく菫は寝室に入っていった。
「え?何?」
「やっほ〜い!!」
「ちょ、ちょっと菫、着替えにくいから!帯を引っ張るな!!」
「よいではないか、よいではないか〜!」
「いい加減に………しろ!!」
ドゴッ!!
「あべし!?」
…………………。
…………。
…。
「まったく、着替えくらい普通にさせてくれない?」
白のシャツと黒いスーツのパンツに黒のパンプス、グレーのアンゴラ混コートを羽織う蓮。
「たまにはご褒美でももらおうかと…。」
頭に大きなたんこぶができた菫が正座しながら言った。
「別にご褒美もらうことやってないでしょうが。」
簪を取り、首を左右に大きく振る。すると長く綺麗な髪が揺れながら、いつものストレートの髪型に戻る。
「さてと、1時間経ったし、行こうか。」
着替え終えた蓮が寝室から出る。
「あれ?姉貴出掛けるの?」
「久しぶりに菫と麗花の3人でね。今日はそこまででいいよ。後、今日は商店街で何か色々やってるみたいだから行ってきたら?直樹も今日は終わりにするから、2人で行ってきなさいよ。」