牛乳と猫スーツ。



「ああ…。」




テンションが一気に下がった彩華のポニーテールが弱々しく垂れる。







「ここか!」




彩華を気にすることなく菫は寝室に入っていった。







「え?何?」




「やっほ〜い!!」





「ちょ、ちょっと菫、着替えにくいから!帯を引っ張るな!!」




「よいではないか、よいではないか〜!」





「いい加減に………しろ!!」





ドゴッ!!





「あべし!?」




…………………。




…………。




…。






「まったく、着替えくらい普通にさせてくれない?」




白のシャツと黒いスーツのパンツに黒のパンプス、グレーのアンゴラ混コートを羽織う蓮。






「たまにはご褒美でももらおうかと…。」




頭に大きなたんこぶができた菫が正座しながら言った。






「別にご褒美もらうことやってないでしょうが。」




簪を取り、首を左右に大きく振る。すると長く綺麗な髪が揺れながら、いつものストレートの髪型に戻る。







「さてと、1時間経ったし、行こうか。」




着替え終えた蓮が寝室から出る。






「あれ?姉貴出掛けるの?」





「久しぶりに菫と麗花の3人でね。今日はそこまででいいよ。後、今日は商店街で何か色々やってるみたいだから行ってきたら?直樹も今日は終わりにするから、2人で行ってきなさいよ。」
< 701 / 1,131 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop