牛乳と猫スーツ。
バキッと指の骨を鳴らしながら、悠斗を睨みつける。燃え盛る怒りの炎をまとった真里香の後ろに阿修羅(あしゅら)が見える。
「な、直樹…助け―――」
「俺にできるのは遺品の整理だ。」
「薄情者!助けろよ!てか遺品の整理だけ!?葬式来ないのか!??」
「全部売っとくよ。」
グッと親指を立てる直樹。
「一度死んで、考え直しなさい!!」
「ギャアアアアァァァ〜!!」
………………………。
……………。
……。
「ところで直樹はどうしたの?今日は修行じゃなかった?」
時折ピクッと動く、倒れた悠斗の上に座っている真里香が言った。
「会長が菫さんと麗花さんと出掛けるから今日はもう終わり。彩華さんが福引き券もらったらしくて、一緒に行くから着替えに来たんだ。」
「そう言えば今日は商店街で何かやるって言ってたわね。悠斗、私達も行こうよ。」
「あ………ああ…。」
瀕死の悠斗が答える。
「それじゃ、私も着替えてくるから。校門に集合ね!」
真里香は楽しそうに部屋を出て行った。
「とりあえず着替えるか。悠斗、生きてる?」
「ああ……なんとか…。」
…………………。
…………。
……。