牛乳と猫スーツ。
大きめのリボンがついたカシュクールワンピに黒のブーツをはいた真里香がドアを開けて入ってくる。
「え?」
「商店街に行くんでしょ?」
「そうだけど、どうして真里香ちゃんが?」
「私と悠斗も行くから。」
彩華の思い描いていたイメージが音を立てて崩れていく。
「ドちくしょう〜!!」
あまりの急展開に彩華は何度も頭を床に叩きつける。
「うわっ!?何してんの!止めなさいって!!」
慌てて彩華を止める。
「せっかくのデートがぁ〜!!」
「勝手にデートにするんじゃないわよ…。大体、あんたこの前から直樹と2人っきりになるとうまく話せてないでしょ?」
溜め息を吐きながら話す真里香。
「うっ!?そ、そんなこと……な…。すみません、話せてません。」
土下座する彩華。
「だから私がうまくいくようにサポートしてあげるために一緒に行くのよ。」
「おお、神は私を見捨てなかった。真里香ちゅわ〜〜ん!」
「はいはい、早く行くわよ。」
真里香は彩華に抱きつかれたまま部屋を出て、校門に向かった。
【校門】
「お待たせ〜!」
真里香が手を振って、先に待っていた直樹と悠斗の所まで歩いていく。
「おう。その服似合ってるな。」
「ありがと、悠斗。」
にっこり笑う真里香。そんな真里香を、彩華はうらやましいなという表情をして見ている。彩華の目線に気づいて、真里香は肘で彩華を軽くつつく。