牛乳と猫スーツ。
笑いながら店員や他の客に軽く頭を下げる彩華。
「ちょっと、すいませ〜ん。」
笑顔の真里香が彩華をトイレに連れていった。
「わかったわ!あんたバカね!本物のバカよ!!一緒に食べようって誘っておきながら、何で1人で完食してんのよ!誰が賞金取れって言った!?直樹の心を掴み取れって言ってんでしょうがぁ〜!!今まであんたは少女マンガで『一緒に食べよ。』って言った主人公が、好きな男を無視して完食したなんてマンガ読んだことあるの!?私は生まれてから、そんなバカみたいな主人公!カスみたいな物語を!一度も読んだことはないわ!!!」
「私もない…。」
「百歩、いや億歩譲ったとしても!お腹がすいてる好きな男の前で、よくもまあガツガツと食べられたわね!!考えられへん!!!」
「関西弁になってるよ…真里香ちゃん。」
「それだけ怒ってるのよ〜!!」
彩華に渾身のボディブローを入れる。
「うぷっ!??」
彩華は口を押さえて、急いでドアを開けてトイレに入った。
「ダメだ…いい作戦が思いつかない。」
おそらく生まれてきてから一番大きな溜め息を吐いた真里香だった。
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