牛乳と猫スーツ。
時々、直樹のお腹がグゥ〜と鳴るのを聞きながら、4人は商店街を歩いていた。
「大丈夫か、直樹?」
「ああ…。」
力無く答える直樹の横で、彩華が申し訳なさそうに小さくなっていた。
「よう!そこの姉ちゃん達、そんな男達はほっといて、俺達と遊ばね?」
前から数人のチャラチャラした男達が近づいてきた。
「何だコイツら?やっちまうか直樹?」
「そうだな。」
直樹は気合いを入れて拳を構える。
「お待ちなさい!」
どこからか声が聞こえた瞬間、直樹達の前に何者かが飛んできて着地した。
「大丈夫?」
直樹達に振り返る。声は女性、そして少しボロボロになった、祭りの屋台で見かけそうな犬のお面をつけていた。
「「「あなたは!?」」」
直樹以外の3人が声を合わせて言う。
「私はこの商店街を守る仮面戦士の1人、犬仮面!!」
ビシッとポーズを取る。
「いや、麗花さんですよね。」
直樹が無表情で言った。
「違います!断じて!!」
否定するが、見慣れた金髪縦巻ロール、そして青龍円月刀を持っている。
「この野郎、ふざけてんのか!?」
男達の1人が殴りかかる。犬仮面は素早く円月刀の峰の方で、男の脇腹を叩く。
「ぐはぁ〜!」