牛乳と猫スーツ。
「同じクラスになれるといいですね…。」
そう言って、小走りで去って行った。
同い年だったんだと驚きながらも、もらったので牛乳を飲む。
ビンをゴミ箱に入れようと立とうとしたとき…。
ガシャンッ!!
ビンを落としてしまった。
目の前に、二足歩行した2メートルはある白猫が立っているのだから。
これを追いかけてたのか……あの子は…。
「うまかったか……?」
その言葉でようやく人であることを理解した。
「…………………え?」
「うまかったかと聞いている。」
うまかったので、とりあえず頷いた。
「だろうな。優華(ゆうか)からもらったモノがマズいはずがねぇ。それを飲んだな?兄であるこの俺を差し置いて…、阿部直樹。」
「なんで名前?って、お兄さん……?」