牛乳と猫スーツ。
【入学式】
今は生徒会長の挨拶が行われている。そして新入生は笑いをこらえていた。
壇上には原因である、額に『肉』と書いている彩華と、なぜか隣に同じように『醤油』と書いている直樹が立っているからである。
それは数分前…。
「嫌だよ〜!!こんな姿で前に出るなんて!出るなら直樹くんも一緒に出てよ!!」
「え!?生徒会長の挨拶でしょ?俺関係ないじゃん!」
「生徒会特別補佐じゃん!私を補佐してよ!と言うか、一緒に恥をかこう!!」
「犠牲は少ない方がいい!彩華さんだけで出るべきだ!大体、恥なんて朝の学食ですでにかいてるよ!!」
次の瞬間、2人の頭に拳が落ちた。
「どうでもいいから……お前ら早く上がれ!」
「「は、はい!!」」
怒った蓮におびえた2人が駆け足で壇上へと上がって行った。
そして今にいたる。
「この龍堂学園は、勉学や部活に頑張る生徒のために、私達生徒会は―――」
額に『肉』と書いている生徒会長が真面目な話をしている。これほど滑稽なことはないだろう。おそらく、誰か1人でも笑い出せば、たちまち体育館に爆笑が巻き起こるだろう。
しかし、なんとか爆笑を免れ、入学式は終わった。