牛乳と猫スーツ。
「もちろんよ、豹雅(ひょうが)。あなたは反対なの?」
「俺はお前を支えるだけだ。」
豹雅と呼ばれたこの獣人は鳳凰学園副会長である。
「豹雅のその優しいとこ好きよ。」
「聞き飽きた。」
フッと軽く笑う豹雅。
ノックもなく、部屋のドアが開く。
「それでね!白い蝶々がね!」
白いゴスロリ服を着た小さな女の子。
「違うよ!黄色、黄色の蝶々!」
黒いゴスロリ服を着た小さな女の子。
「良かったね。」
ゴスロリ服を着た、円を幼くしたような女の子2人に挟まれた、ショートカットの黒髪の制服を着た女の子の3人が入ってきた。
「ごめんね、刹那(せつな)。魔里と魔由の面倒見てくれて。」
「いいわよ。私、保育士目指してるし。これも勉強になるわ。」
彼女は羽賀(はが)刹那。豹雅と同じ鳳凰学園副会長である。
「魔里は子供じゃないよ!」
白いゴスロリ服を着た女の子が言う。
「魔由達は、もう大人なんだよ!」
黒いゴスロリ服を着た女の子が言う。
「わかってるわよ。さあ2人とも、お仕事よ。」
「お仕事嫌〜い!」「もっと遊びた〜い!」
2人は肩まである白髪を左右に揺らすように首を振る。
「思いっきり遊べるわ。『武器』も持っていっていいわよ。」