牛乳と猫スーツ。
「「やる!!」」
魔里と魔由が同時に目を輝かせながら言う。
「時間と場所は刹那に教えてあるから、それまで好きに遊んでなさい。」
「「は〜い!!」」
元気よく手を上げながら返事をして2人は部屋を出て行き、刹那も後を追う。
「やっぱり似てないな。」
豹雅が呟く。
「え〜?似てるじゃん。」
「どこがだ?」
「かわいいとこ〜♪」
両頬に人差し指を当て、少し首を横に傾ける。そんな円を見て、豹雅は溜め息を吐くのだった。
………………………。
……………。
……。
昼休みになり、直樹は彩華と昼食を食べていた。黙々と蓮の作った弁当を食べている彩華は目を閉じていた。
「…………ハッ!?寝てた!」
「器用なことするね、彩華さん。」
特に驚きもせずに、直樹はクロワッサンを頬張る。2年生になって、直樹も成長したのだ。彩華はすごいと(悪い意味で)。
「うわっ!?弁当減ってる!食べたね、直樹くん!!」
「食べてないよ〜。」
特に怒りもせずに直樹はスラッと答える。直樹は成長したのだ。何を言っても無駄だと(切実に)。
……………。
………。
…。