牛乳と猫スーツ。
そして今、次狼が持っていた生徒会用のケータイにメールが届く。
鳳凰学園生徒会用のケータイからだった。
題名は宣戦布告。
南北の境界線にて決着をつける。来なければ龍堂学園へ侵攻を開始する。
それを見た次狼は蓮ではない別の人物に電話する。
…………………。
…………。
……。
【セントリー女子学園】
その生徒会室で電話をしている者がいた。
「わかったわ。私が指揮を取る、あなたは動ける者全て率いて先に行っておいて。」
『彩華はどうする。』
「こちらの情報によれば、直樹くんが血相変えて出て行ったらしいわ。今はあの子に賭けましょう。蓮と沙織がいない状態で、円相手にこれ以上戦力は割けないわ。」
『わかった。』
電話が切れる。
「総一郎、私と来なさい。」
「わかりました。」
後ろにいた総一郎が頭を下げながら言う。
「薫、留守は任せます。」
「任せてください。」
総一郎の隣にいた薫が言う。
「行きましょう。」
クローゼットから防弾防刃繊維で作られた、赤いロングコートを羽織り、麗花は総一郎と風紀委員の4部隊を連れて、学園を出た。
【南北境界線近くの平地】
部隊を連れた麗花が歩いていた。