牛乳と猫スーツ。



「蓮は見つからないが、大通りには出れたな。」



一安心する次狼。





「あの猫…途中で見失ったけど、何か不思議な感じがしたわ。道案内してくれたような…。」





「蓮じゃないが、今度からは猫を大切にしていこう。」




菫の言葉に全員が頷いた。






「ねぇ!あそこに店があるよ、道を聞くついでに何か食べていこうよ〜!」




晶の提案に全員が賛成したので、店に向かった。



…………。



……。



…。






『お帰りなさいませ、ご主人様、お嬢様。』




店にいたメイド服姿の店員が声を揃えて言う。





「メイド喫茶か…。」




次狼は溜め息を吐いた。






「私、一度入ってみたかったんだ〜。」




楽しそうに言う晶。次狼達は店員に席へ案内されて座った。






「ご注文はお決まりましたか?ご主人様、お嬢様。」




別の店員がオーダーを取りに来る。






「えっと、オスス――――」




オススメを聞こうと店員を見た次狼が固まった。他のみんなも店員を見て、同じように固まった。




そこにはメイド服を着た蓮がいたからである。左胸のところに、ひらがなで『れん』と書かれた名札をしていた。







「何やってんだ…。」




「道を聞こうと店に入ったら、今日来るはずのバイトが1人ドタキャンしたらしく、店長が泣いて頼んできてね。まあ、これでレポートも書けるし、帰りは送ってくれると言ってくれたから手伝っているんだ。」




ペンを回しながら言う蓮。
< 912 / 1,131 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop