牛乳と猫スーツ。
「蓮は見つからないが、大通りには出れたな。」
一安心する次狼。
「あの猫…途中で見失ったけど、何か不思議な感じがしたわ。道案内してくれたような…。」
「蓮じゃないが、今度からは猫を大切にしていこう。」
菫の言葉に全員が頷いた。
「ねぇ!あそこに店があるよ、道を聞くついでに何か食べていこうよ〜!」
晶の提案に全員が賛成したので、店に向かった。
…………。
……。
…。
『お帰りなさいませ、ご主人様、お嬢様。』
店にいたメイド服姿の店員が声を揃えて言う。
「メイド喫茶か…。」
次狼は溜め息を吐いた。
「私、一度入ってみたかったんだ〜。」
楽しそうに言う晶。次狼達は店員に席へ案内されて座った。
「ご注文はお決まりましたか?ご主人様、お嬢様。」
別の店員がオーダーを取りに来る。
「えっと、オスス――――」
オススメを聞こうと店員を見た次狼が固まった。他のみんなも店員を見て、同じように固まった。
そこにはメイド服を着た蓮がいたからである。左胸のところに、ひらがなで『れん』と書かれた名札をしていた。
「何やってんだ…。」
「道を聞こうと店に入ったら、今日来るはずのバイトが1人ドタキャンしたらしく、店長が泣いて頼んできてね。まあ、これでレポートも書けるし、帰りは送ってくれると言ってくれたから手伝っているんだ。」
ペンを回しながら言う蓮。