牛乳と猫スーツ。
夕食を終え、3年生のナイトカーニバル2日目が始まっている中、雪はホテルの外のベンチで座っていた。
途中で買ったホットミルクティーを飲みながら、星空を眺める。
「隣、いいか?」
不意に声をかけられ、振り向いた雪は固まった。次狼がコーヒーを飲みながら立っていたのだ。
「う、うん。」
雪の了承を得て、次狼は隣に座る。
「今日は疲れたな。」
「楽しかったけどね。」
「ああ、蓮といると退屈しない。」
蓮の名前が出て、雪はうつむく。深い意味があるわけではないが、好きな人から他の女の子の名前を聞くのはあまり嬉しくはないからだ。
「わ…私、次狼のことが…好き。」
気づいたときには気持ちを伝えていた。雪自身が驚くほどストレートに。
「雪。」
いつも以上に真剣だが、少し悲しそうな表情で自分を見るので、雪はダメかと思った。
「俺は獣人だ、人じゃない。世間ではまだ偏見を持った人がたくさんいる。お前もそんな目で見られるかもしれない。」
「そ、それで―――」
「それでも。」
雪の言葉をさえぎるように次狼は言う。