牛乳と猫スーツ。



勢い良くドアを開けて入ってきたこの女子は、1組の西広希美(にしひろのぞみ)さん。拓也の幼馴染である。瞳は淡い赤色、金髪のショートカットで中心に一本だけピョンと伸びたアンテナ髪が特長な人だ。







「…はいコレ。」





「悪いな拓也、今度なんかおごるから〜。とりあえずアメあげるよ。」




ポケットから出した棒付きキャンディを机に置く。







「……希美、こんなの買うからお金無くなるだ…。」





「いいだろ好きなんだから。それじゃあ、アタシはクラスに戻るから〜。」





拓也にもらった弁当箱を抱えて、西広さんはクラスに帰った。







「拓也って自分で弁当作るの?」





「…俺の家、母子家庭だから家事は手伝ってた。母親と妹の弁当とか作ってたから…。」





数分後に悠斗がパンを買ってきて、一緒に食べ始めた。
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