Loving Expression ~愛を詩にのせて送ろう~
「おい」
「あ?」
舌打ちをした男子が不機嫌そうに振り返った。
間髪いれずに夏目は彼の胸元をひきつけた。
「なに俺に向かって舌、鳴らしてんだ?」
きゃぁっとぶりっこぶった悲鳴が通路を埋めた。横には化粧っけの濃い女がいる。彼女なのだろうか。
「はぁ?てめぇがでかい図体で止まったからだろうが!」
彼女の前だからかもともと気が強いからか。
男子は生意気に胸元を握り返してきた。
通行人が関わりたくないといった感じで足早に通り過ぎていく。
「てめぇがちっさすぎるだけだろうがっ!」
怒りに身を任せ夏目は男子に拳を打ちすえた。ざわりと声を漏らす観衆。