永遠(とわ)に…


「本日は、僕の新作完成披露パーティーに おいで下さり有り難うございます。」


「長年に渡り制作されておりました 小説が完成を迎え 今のお気持ちを一言…」


「これで、ようやく 肩の荷が降りた気分です。」


「今回の作品は、先生にとって 何か思い出深き作品だとか…」


「ええ〜 その通りです。今回の作品は僕の…いや、僕達の最愛の方の物語だと言った方がいいかも知れませんねぇ。」





「お母さん?最愛の人って?お母さんの事を お父さん 小説にしたの?」


「違うわぁ。お父さんにとって 一番大切な方の事よ。」


「えっ?… お母さん以外に、大切な人?って 誰?あたし、信じらんない。
お母さん、嫌じゃないの?」


「お母さんにとっても、大切な方だったから…」


私は、まだ父の作品を読んでいない。


今回の作品は、実際にモデルが居たって事なのか…


「販売と同時に、凄い売れ行きですが…」



「そのようですねぇ。…」


「物語のモデルさんは、実在してたって事で宜しいでしょうか?」


「ええ〜 ある方の為に書きました。」


「ある方とは?」


「大切な方です。」
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