アニマルマジック

でも中2の夜に急にあの公園に呼び出された。用事もなくただの暇潰しで、私達は途切れ途切れで会話をしていた。

それをたまたま足りない材料を買い出しに行くお母さんに見つかってしまった。

お母さんは何のためらいもなく竜二を家に入れ込んだ。

私は嫌だった。それに腹立つことに家族の前ではやたらいい子を演じていた。

その日は20分もすればすぐに帰ってしまった。私は恐る恐るお母さんに尋ねてみた。

「怖くない?あいつのこと」
「どうして怖いの?いい子だったじゃない」

確かに挨拶も完璧だったし金髪とピアスなかったら普通の真面目な中学生に見えたのかもしれない。

だけどお母さんが金髪とピアスのことに関して何も言ってこないことに驚いた。

だって私はあいつとまるで逆だから。中学の中では成績は上位の方だし、いつも先生には何かを頼られ真面目な女の子だから。

だから竜二とは180°は違う。お母さんは私にこう言った。


「だってあなたが好きになった子でしょ?悪くなんて思わないわ」


私は胸が苦しくなった。

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