アニマルマジック
「いつも真剣!!!今日は別れてくれるまで付きまとうからね!!」
「ぷっ」バカにしたように笑ってくる竜二。
「何よ?!」
「お前、俺のストーカー?」
はぁー????まじで腹立つ。まじで首絞めたい。
いいですか?いいですよね?全国の皆さん許可してくれますよね?
よし、絞めよう。
私は再びベンチに座り込んだ竜二の首を後ろから絞めてやった。
「こんやろー」
「く、苦しっ」
「いつもの罰だクソ野郎ー」
「いてぇーつってんだろ!!」
私の力なんて敵うはずないです。絞め作戦失敗。
あれ?私、殺人犯なっちゃうとこだ。
危ない危ない…。
「俺は別れる気なんぞ更々ねぇーよ」笑いながらそう言ってバイクの方に歩きだす竜二。
「ちょ、ちょっと待って!!」全力で走って竜二の目の前に立つ。彼の胸板をしっかり押して。
「私たち、愛なんかないじゃない!!私ももう竜二が好きじゃない」
小さな声になっていく。
ずっと言えなかった言葉。別れてという言葉は何度も言ったけど好きじゃないという言葉は今までどうしても言えなかった。
どうして?そう聞かれると私も分からない。でもどうしても言えなかった。
そして私は口を噛み締めて竜二の足元を見ていた。