アニマルマジック
「おい、桃子」沈黙が続いたと思えば名前を呼ぶ竜二。
「えっ、あっ、はい!!」突然名前を呼ばれて焦った。普通になんかヤバいと思った。
殴られる………私は勢いで目を瞑った。
「何してんだ?」
えっ?殴られてない!!奇跡!!生きてる!!目を開くと3cmくらいしか顔と顔の隙間がないことに気付く。
「う、うわっ」私は反射神経か何かで咄嗟に後ろに下がった。
「おい、喉渇いた」
でた、わがまま。
わがまま!わがまま!わがまま!
「は?」
あのー竜二さん。今までの私の話聞いてました?
私、あなたのこと振ってるんですけど。
「桃谷桃子さーん。桃ジュース買ってきてくださーい」馬鹿にしたように言ってさっき座っていたベンチの方に戻りだす。
は?は?は?またパシリですか。私はまたパシリさせられるんですか。
そして私を完全にバカにしてますよね。
桃って何回使うんだ、こら。