世界の果てまでキミと一緒に。
「旦那様は、自分が過去に愛した人の間に出来た子供だという事、始末を命じたはずなのに、その子供が生きていた事、それが桜子さんである事、全て知ってらっしゃいます」
あぁ、やっぱりな……。
父は全てを知っていたんだ。
あの人なら、どんな手段を使ってでも完璧に調べ上げるだろう。
「1年前に、千尋様からホテルのレストランで旦那様とお会いになった時、旦那様の驚かれた態度の話を聞きまして、疑問に思ってました。それで、旦那様の側近……。旦那様が桜子さんの事を調べるのに使うであろう人間に聞いて、秘密だという事で教えて頂いたので間違いありません」
「そっか……」
でも、父の側近が、よく藤堂に話したな。
藤堂は、どんな手を使ったんだ?
やっぱり藤堂は使える男だな・
でも、その時……。
俺の頭の中で、再び疑問と新たに危険という2文字が浮かんできた。