世界の果てまでキミと一緒に。



その時、ふと頭の中に疑問が過った。


1年前、ホテルのレストランで桜子を見た時の父の驚いた態度。


父は“知り合いに似ていた”と言っていた。


それは、父の愛人だった人。


桜子の母親に桜子が似てたからじゃないのか?


だから……。



「なぁ、藤堂」


「はい」


「父は、桜子が始末したはずの自分の子供だと気付いているんだろうか……」


「えっと、それはですね……」



藤堂は、そこまで言って言葉を切って俺を見た。



「知っていたら教えてくれないか?」


「わかりました」



藤堂はそう言って、手に持っていた紙を机に置いて、再び俺の方を見た。




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