世界の果てまでキミと一緒に。
「桜子さんの実母の名前は、三波愛子さん……」
そう言った藤堂さんの声が聞こえた。
えっ?
私の実母?
どういう、こと?
私のお母さんは水瀬奈緒(ミナセ ナオ)って名前で、生まれてからずっと1人のお母さんしか知らない。
三波愛子って人なんか知らない。
「それから……実父の名前は……」
再び、藤堂さんの声が聞こえた。
実父?
何?どういうこと?
実母とか実父とか、わけわかんないよ。
小説を胸の前で抱き、その手にギュッと力を入れた。
そして――……。