世界の果てまでキミと一緒に。




「じゃー、目を閉じて?」


「はい」



私は千尋さんに言われたように目を閉じた。



「俺がいいって言うまで開けたらダメだからな」


「はい」



千尋さんが私の手をギュッと握った後、指を絡めてきた。


そして再び、千尋さんに抱きしめられる。


“トクン”と小さく鳴る胸。


素肌に千尋さんの温もりを感じる。


何でだろう?


あの頃よりも、凄く凄く優しく感じる温もり。


それはきっと、奴隷ではなくなったからかな。


千尋さんの手が優しく私の髪を撫でる。


心地よくて、眠くなってきちゃう。


さっきまで明るかった世界から、暗い暗い世界に広がっていく……。


体はフワフワする。


まるでブラックホールに吸い込まれていくような……。


ジェットコースターのてっぺんから真っ逆さまに落ちていくような……。




< 178 / 179 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop