世界の果てまでキミと一緒に。
「じゃー、目を閉じて?」
「はい」
私は千尋さんに言われたように目を閉じた。
「俺がいいって言うまで開けたらダメだからな」
「はい」
千尋さんが私の手をギュッと握った後、指を絡めてきた。
そして再び、千尋さんに抱きしめられる。
“トクン”と小さく鳴る胸。
素肌に千尋さんの温もりを感じる。
何でだろう?
あの頃よりも、凄く凄く優しく感じる温もり。
それはきっと、奴隷ではなくなったからかな。
千尋さんの手が優しく私の髪を撫でる。
心地よくて、眠くなってきちゃう。
さっきまで明るかった世界から、暗い暗い世界に広がっていく……。
体はフワフワする。
まるでブラックホールに吸い込まれていくような……。
ジェットコースターのてっぺんから真っ逆さまに落ちていくような……。