世界の果てまでキミと一緒に。
俺と桜子は部屋を後にして、最上階にあるイタリアンレストランに行った。
レストランに着くと、窓際の1番奥の席に案内された。
料理を決め、それに合ったワインを注文する。
桜子は酒が飲めないらしく、注文したのはピンクレモネード。
料理が来る間、桜子は窓の外をジッと見ていた。
俺も窓の外を見る。
目線を下に向けると、サラリーマンやOL、学生が歩いているのが見えた。
もし桜子が、親に売られることがなかったら、普通の女子大生として歩いている子と同じように、友達と笑いながら歩いていたかもしれない。
「ホテルの前の道を歩いてる人が蟻んこに見えます」
そう言った桜子の方に目をやると、悲しそうな笑みを浮かべていた。
「あぁ、そうだな」
何で、悲しそうな笑みを浮かべていたのか……。
そんなことなんて知る由もなく、桜子に気の効いた事を言ってやることも出来なかった。