世界の果てまでキミと一緒に。
「凄い、部屋ですね」
支配人に部屋を案内され、支配人が部屋を出た後、桜子はそう呟いた。
「そうか?」
昔からここを利用している俺としては普通なんだけど……。
「はい。千尋様にとっては普通でも、一般庶民の私から見たら贅沢だし、こんな立派なスイートルームに入ったのも初めてです」
一般庶民って……。
親が会社を経営していて、桜子は社長令嬢という立場の人間だった。
大学も私立のお嬢様学校と言われているところに通っていたはずなのに……。
「お腹、空いたな。食事に行こうか」
「はい」
桜子は素直に頷いた。