わかれあげまん




ルチアは一言も言葉を発する事無く、メイク途中であるのも構わず項垂れたまま部屋を出て行った。


視線をモニタから逸らす事なくキーボードを打ちながらやり過ごした哉汰は、バタンと乱暴に玄関扉が閉じられたのと同時、深い溜息をつきガクリと首を垂れた。



「…ムカつく。」


ムカついてるのはルチアにではない。


女々しい自分自身にだった。





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