わかれあげまん




「やっ」


顔を背けてどうにか渡良瀬の唇から逃れた柚は。


「待って、せんぱ…っ」

と制止を訴えた。


「何言ってんの。もうカラダがその気になってるじゃん。」


「っ!」


クスッと軽くこぼされた笑みが、柚に屈辱感を込み上げさせる。



やだ。


ここから逃げ出したい。



柚は必死で渡良瀬の大きな身体を力いっぱい押し返そうともがくけれど、時既に遅しだった。


渡良瀬も柚の抵抗に本気を感じ、しっかりと彼女を拘束しつつ急くように自分のベルトを解き始めた。




< 143 / 383 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop