わかれあげまん



「ふ、藤宮くん!?」


一瞬悲しみを手放すほど驚き、柚も素っ頓狂に返した。


「ああ。」


「な、なにしてんの?こんな時間に、こ、こんなとこで、、、」


ズビっと鼻を啜り、頬を伝った涙を慌てて拭きながら柚が焦って尋ねた。


「こっちが聞きたいっての。なにしてんだよ。女の子が一人こんな時間に。」


「…」


「…」


< 155 / 383 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop