わかれあげまん




は?


と柚は丸くした目を泳がせた。


「そうでもないって…え?ど、どゆこと?」


『見ちゃったんだよねー、あたし。あの打ち上げの夜。』


意味深にたのしげな声でまたいう美也子に、柚は自分の身を起こってるヘヴィーな状況すら忘れるほどにすっかり釣り込まれ。


「な、なに?何見たの!?」


『聞きたい?…』


クスクス笑いながら美也子は、金曜の晩の目撃談を柚に語り始めた。




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