わかれあげまん

「なに？…な、なんでもするよ？…ルチアちゃんに伝えたいことある？言いにくいならあたしが伝えるよ？」


いいや。と首を横に振った哉汰が次に放った言葉は、驚くほど意外なものだった。



「もう二度と、…渡良瀬さんに身体を許すな」



…へ…？

そ、

それって、あの…



「何があっても。…」


「……。」


力強くそう言った後、少しだけ目を細め柚を見やってから。


その精悍な顔に少しだけ赤みが刺した。


「危ない時は俺を呼んで。いつでも助けに行く。」


うそ。


ほんとに…？


あたしのこと、護ってくれるって事？



ちょ、、



ちょっと待ってよ…。


違うって！！