わかれあげまん



高戸所長はわざとらしくくんくんと鼻を蠢かせながら。



「…星崎ちゃんの、女の匂いだな。」



横目で柚を覗き込みながら、所長は片側の口角を持ち上げた。



「!!」



「な、…もう!ななななに言ってるんですか!セクハラですよそれ!」



「あははは、ごめんごめん!」



そして高級なエンジン音を立て、2人を乗せた車は夜の街へと滑り出した。











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