わかれあげまん
一方的に切られた電話の、その青白い光を放つディスプレイを。
哉汰は目を細め、じっと見つめた。
ったく。
ここがどこだか、分かるわけねーだろ。
マヌケもいいトコだな。
クスリ、と笑いを漏らし、静かに携帯の蓋を閉じた。
ものいわぬ闇と、
消え往く己の命の灯火を惜しむかのように鳴きたてている虫たちの声。
哉汰は心地よいそれらに包まれながら、チラチラと揺れる街明かりを見下ろていた。
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