わかれあげまん
物心ついたときには既に、
俺は“親父の所有物”だった。
決められたフィールド内で、決められた道を歩み、決められた人生を行く事を、ともすれば当たり前のように過ごしてきた幼少期。
ずっと自分を認めてほしかった。
親父の所有物としてじゃなく。
親父の地位や名誉に甘んじるだけの人生でなく。
自分自身の足で、自分の道を行く姿を突きつけてやりたかった。
大学での進路は、必死に模索して見つけた道だった。
ルゥとの出逢いだって例外じゃないと最初は信じてた。
不気味な違和感を感じながらも…これこそが自分の責任なんだと信じようと必死だった。
全部、
裏切られていた。
足掻いて、もがいて、やっと自由な大海原に漕ぎ出したつもりでいたのに。
結局親父の囲った世界から抜け出ることなんてできてなかったんだ。