わかれあげまん



「なにしてんだよこんな真夜中に女一人で!しかも確信持てないようなこんな辺鄙な場所に、タクシーで登ってきた!?…運転手だって男なんだぞ!?まかり間違えばどんなことになるか…」



声をやや荒げ説教してくる哉汰に、柚はまたまばゆい笑顔を浮かべた。



「でも、間違わなかった。」



「!!」



「藤宮くん、ちゃんといた。」



嬉しそうにそう言って頷いた柚を、哉汰は言葉を失いまた呆然と見た。



「………」


やがてその愛らしい笑顔が、不安げに顰められ。


首を傾けて遠慮がちに言った。



「お願い。…こんな場所で、一人でなんて泣かないで?」



「泣いて、…ねえって。」



「…」



「馬鹿。」


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