わかれあげまん
それは、これまでにも何度か自分に向けられた哉汰独特の仕草。
心の奥底まで覗こうとでも言うように目を細めじっと凝視されると、柚の身体の芯が火照るような熱を帯びる。
焦りを覚え慌てて視線を逸らした。
「…」
黙ったままこちらを見続ける哉汰に、得も言われない感情を持て余した柚は更に耐えかねて目を閉じかけたのと同時。
伸ばされた指が、柚の頬を撫でた。
とてつもないその冷たさに、思わずびくりと身体を揺らし、そして再び見上げた哉汰は。
悲しげに、けれど慈しむように優しく、その冷たい指先で柚の頬を愛撫していた。
途端、込み上げる胸が詰まるような痛み。
これは、
この痛みは、なに……?
あたし、…
あたしは。…