わかれあげまん
「降りて。あたしの部屋来て!」
「…いいよ。大丈…」
「ダメ!こんなんで運転したら、事故っちゃう!」
「…なら、ここで寝る。」
「何言ってんの!?こんなとこで寝たら死んじゃう!」
呆れたように、でも少し怒ったように上ずらせた声で言う柚は、勢いよく助手席から降り、パタパタと運転席側に回り。
ドアを開け、哉汰の腕を引っぱり上げた。
* * *
どさり。
とベッドに突っ伏したまま死んだように動かない哉汰に、柚はすぐに寄り添い両腕でよいしょと仰向けにした。
彼は目を閉じたまま、荒い呼吸をしていた。
飲みすぎたみたいに赤らんだ顔。
苦痛なのか、右手を自分の額に当て小さく呻いた。
「頭痛いの?」
そっと尋ねると、微かに首を縦に頷いた。