わかれあげまん



熱、少し下がったみたいでよかったです。



食欲があれば食べて行ってね。



鍵は、ポストから投げ入れておいて。




お大事に。







短い文面ながらも確かに伝わってくる、柚の思いやり。



哉汰は黙ったままその目元を緩ませた。




土鍋の蓋を開けると現れたのは、真っ白な米粥だった。



まだほんのりと、温かい。





目を閉じ深く息をついた後、自分の額を手で覆い。



「…参ったな。」



そう苦しげに呟いた。











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