わかれあげまん
「え、…えと、お茶でも淹れるね…」
立ち上がろうとした柚の手を、哉汰が強く掴んだ。
「ひゃ…!?」
柚は悲鳴にも似た戸惑いの声を上げた。
熱っぽく強い視線は、まだ哉汰の体温が高いせいなのだろうか。
それはまるで柚の心の深淵に食い込もうとしているかのように、チリチリとした痛みさえ覚える。
目を逸らしたいのに。
それを許してくれない。
掴まれた腕を柚は小刻みに震わせ、その恐怖に耐えていた。