わかれあげまん
「なあなあ哉汰、教えろよ。イタリア女ってすげえんだろ?ルチアちゃんとは週何回やってんの?やっぱ3回位?」
「……」
「ばーか。週にじゃねえ。一晩に3回だよ!なあ、哉汰」
ドッと爆笑する一同。
「一晩3回って!身が持たねーじゃん!大変だな~哉汰」
いつしかすっかり弄られ役に回ってしまった哉汰だったが、飄々と仲間を見回してからにやりと余裕に笑うと。
「勝手にほざいてろ」
「クッソお前!!エロ哉汰!!」
「マジむかつく!テメーなんざ馬にも鹿にも蹴られて死んじまえ、馬~鹿」
「沢田うまいっ!」
「くだらねえ」
冷笑を浮かべたまま低く呟くと、哉汰は席を立って自分のデスクに座り、引き出しからタバコを取り出し咥えて、火をつけた。