キミがいた夏~最後の約束~
それとは裏腹にたっちゃんは、すごく私になついていた
『たっちゃんついてこないで!』
『やだ!たっちゃんも行きたい~…!』
『もう!』
そうして私は仕方なくたっちゃんの手を取る
私の手を握り返してニコニコ顔で歩き出すたっちゃん
私たちの定番のスタイルだった
『ただいまぁ』
『おかえりぃ』
『あら?卓どうしたのその足!?』
『そこで転んだんだよ』
『なんで美鈴が一緒にいてこんなことになるの!!』
私はその言葉を聞いてムッとする
そして同時に悲しくなる
たっちゃん
たっちゃん
たっちゃん
お母さんは何かって言うとすぐにたっちゃん
なんだよ!
たっちゃんなんて生まれてこなきゃよかったのに
たっちゃんなんていなくなればいいのに
そしてあの日…
『おねーちゃんどこいくの?』
『内緒だよ、すごく楽しいところ』
うふふ
たっちゃん怖がるぞ
お母さんだって慌てるぞ
「少し脅かすつもりだった」