キミがいた夏~最後の約束~
その日…
その日はお母さんの誕生日だった
私は貯めていたお小遣いで綺麗な赤い薔薇を買っていた
お母さんの好きな花で、お金の余裕があるときに食卓によく飾られていたから
私は中学校が終わって花を買い、夕方急いで帰宅した
お母さん、喜んでくれるかな?
やっぱり怒るかな?
そんなことをドキドキ考えながら…
私は玄関で靴も揃えないまま中に入り
急いでリビングのドアを勢いよく開けた
『お母さん、お誕生日おめでとう!』
私は少し迷ったけれど一年に一度のことだし
怒られても少し元気目に言葉をかけることにしていた
すると私の目の高さにあり得ないものがぶら下がっている
『え…』
私はすぐには理解できなかった
『お母さん…』
いや理解したくなかった
『何してるの…?』
私の目の高さにぶら下がっていたのは足…
『お母さん…降りてきて…』
ねぇ
この柱にブランコを
つるしましょう