キミがいた夏~最後の約束~
何…今の…
私は彼の冷たい目が気になってたまらなかった
あの目に見つめられるとなんとも居心地の悪い思いが込み上げた
そう
あの目は私に何かを思い出させる
そんな暗い…暗い瞳をしていた
「都さ~ん!今の酒屋のバイトの人とお知り合いなんですかー?」
はしゃいだ綾香が、都さんにすぐチェックを入れる
「え…?ああ…まあね…」
都さんは元の席に戻りながらそう言うけれど
都さんにしてはとても歯切れが悪い言い方だった
「三池ヒロヤ君って言うんですね!歳はいくつかなぁ?そんなに離れてないと思うけど…」
「んー?そうねぇ~確か綾香ちゃん達と同級生だったと思うわよ?」
でもそう言って笑った都さんは、もういつも通りの都さんに戻っていたから
私の気のせいだったのかもしれない
「え~!そうなんですか、やったぁ!でも冷たそうだなぁ…」
綾香のはしゃいだ声だけがやけに響いた