キミがいた夏~最後の約束~



私は少し俯き加減でトビーさんの話の続きを待っていたけれど
急に静かになったことに気付いて、うつ向いていた顔をあげる


「あ…」


そこにはスヤスヤ眠るトビーさんの姿


「寝てる…」


私がそんなトビーさんの姿にどうしようか思案していると、ガチャンっと音をたててリビングの扉が開いた


「あらあら…
ぷっ、お酒飲んで寝ちゃった?」


そう言いながら入って来たのはあたりまえだけど都さんで、笑いながらトビーさんの隣に腰かけると
トビーさんの乱れた前髪を手でスッと直した


「最近忙しいからねぇ~」


そう言ってトビーさんを愛しそうに見つめる都さん


なんかいいなぁ…


こんな二人になりたいなぁ…


そんな視線に気づいたのか、都さんがこちらに向くと少し顔を赤らめた


「やばい、美鈴ちゃんいたの忘れて頬っぺにキスするとこだった」


私はそれを聞いて笑った


「二人は長いんですか?」


私は仲の良さそうな二人を見て、思わずそんな質問を投げ掛けていた


素直にこんな素敵な二人のなれそめが知りたくて、そう聞いていた


「うん、長いっちゃ長いよ~、何せ大学1年の時だから…」

都さんは上を向いて数える素振りを見せてから


「17年!」


「え!そんなに!?」


私の生きてきた時間そのままの年月


「あ…年齢バレちゃった、ま、いっか」


都さんは舌を出して笑う




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