キミがいた夏~最後の約束~
「俺は橘渚」
知ってますとも、色んな意味でかなり有名ですもん
っとは言えない…
「こっちがちょっとスケベなお店のマスタートビーさん」
バシッ!
「お前ぶん殴るぞ」
「いてぇ~殴ってから言ってんじゃねぇ~よ」
2人はとても仲が良さそうで、一見しても長い付き合いなのだということはすぐにわかる
トビーさんは顎ヒゲを蓄えたお洒落な感じの人で、歳は40代ぐらいだろうか?短髪でよく日に焼けた肌が印象的だ
っと先輩と言い争っていた顔をこちらに向け
「はじめまして、メチャクチャやさしいマスターのトビーです」
そう言って優しい笑顔を私に向けてくれる
「誰も言ってくれないから自分で言ってら~」
茶化す先輩の頭をまた思いっきり叩くトビーさん
まるでコントだ
「ぷっ」
私は思わず二人のそんなやり取りに吹き出していた
そして笑いながら
「はじめまして、長谷川美鈴です」
っと言った