キミがいた夏~最後の約束~
「美鈴ちゃん」
そうトビーさんに呼ばれて振り替えると
トビーさんは何かのチラシを取り出して私に向かって広げた
「ジャーン!もうすぐ花火大会があるみたいだよ」
そう言ってニコニコしながら話すトビーさん
花火大会…
いつか橘先輩が連れて行ってくれると言った
私はあの日のことを思い出していた
「特別に美鈴ちゃんにはお休みをあげるから、渚と一緒に行っておいでよ」
まだあの約束は有効?
「お盆は都も休みで店番してくれるっつーから、人手も足りてるしゆっくり見ておいで」
もう私なんて嫌いになった?
「1万発もあがるらしい…」
私、臆病者だから自分から連絡もできないよ
これじゃあ携帯電話買った意味がないよね
「美鈴ちゃん!?」
気づけば涙がパタパタと頬をつたって流れ落ちていた
次から次へと
私の橘先輩を想う気持ちのように溢れ出す
「どうした!?渚となんかあったのか!?」