キミがいた夏~最後の約束~
艶やかな黒髪を後ろで束ねてとめている
色白で落ち着いた雰囲気の着物が凄く良く似合っている
橘先輩とは似ていない、でも目鼻立ちのハッキリとした美人
「あら?渚の彼女?」
私はそう言われて我に返って挨拶する
「あ…はじめまして!高校の後輩で長谷川美鈴って言います」
私はベコッと勢いよく頭を下げた
あまりに頭を下げすぎて自分の足に顔をぶつけるところだった
「あらあら…かわいらしい…あ…お母さん」
え?お母さん…
私は嫌な汗が出てきて顔をあげられないでいた
「渚が家に彼女を連れてくるなんてどうしたの?」
そう言って少し高い、品のいい声が聞こえる
「はぁ…何であんたまで出てくんだよ」
「いいじゃないよ、息子の彼女を見て何が悪いのよ」
顔があげらんない…
「ん?美鈴、何やってんだ?顔あげろよ」
ギャー
橘先輩、何てことを