ねぇ、そばにいて。
「えぇ〜! 漣なんかずっと捕まってりゃいーのに!」
「むしろあのまま北条さんに持ち帰ってもらいましょうか」
「俺らで葉月さん連れ出しちゃいましょうよ~」
№1である漣にこんな口が利けるのはこの店だからであり、漣がみんなに好かれている証拠だ。
「北条さん黙ってりゃそこそこいいんですけどね~…」
「俺あのタイプ駄目なんすよー、」
「高飛車にも程がありますよね」
それにしてもみんな言いたい放題。
「……」
賑やかな部屋で私は相変わらずソファーで煙草をふかしていた。
「葉月、無理すんなよ?」
同じく私の横に座ったまま煙草をくわえてる銀ちゃんは、前を向いたままそう言った。
「銀ちゃんは難しいことばかり言うのね」
「難しくなんかないだろ。ここにいるのが辛いなら無理して来なくてもいいって意味」
「どうして辛いと思うの?」
「鏡見てみろ
誰が見ても楽しそうだとは思わねーよ」
「…ふふ」