ねぇ、そばにいて。

「えぇ〜! 漣なんかずっと捕まってりゃいーのに!」

「むしろあのまま北条さんに持ち帰ってもらいましょうか」

「俺らで葉月さん連れ出しちゃいましょうよ~」



№1である漣にこんな口が利けるのはこの店だからであり、漣がみんなに好かれている証拠だ。



「北条さん黙ってりゃそこそこいいんですけどね~…」

「俺あのタイプ駄目なんすよー、」

「高飛車にも程がありますよね」


それにしてもみんな言いたい放題。



「……」

賑やかな部屋で私は相変わらずソファーで煙草をふかしていた。


「葉月、無理すんなよ?」

同じく私の横に座ったまま煙草をくわえてる銀ちゃんは、前を向いたままそう言った。


「銀ちゃんは難しいことばかり言うのね」

「難しくなんかないだろ。ここにいるのが辛いなら無理して来なくてもいいって意味」


「どうして辛いと思うの?」

「鏡見てみろ
誰が見ても楽しそうだとは思わねーよ」

「…ふふ」







< 21 / 43 >

この作品をシェア

pagetop