ねぇ、そばにいて。
「少しも辛くなんてないわ
ただ、どうしてもここに来ると
自分が馬鹿な女に思えてくるだけ」
「……馬鹿?」
「ここのみんなが眩しすぎるのよ」
「意味が分からん」
また銀ちゃんに呆れられてしまった。
「「「お疲れ様です!!」」」
突然、一斉に頭を下げるみんな。
扉を開けて入ってきたのは漣だ。
「大変だったね〜 モテる男は♪」
からかい気味に漣の肩に腕を回す朔。
「「北条さん帰ったんですか?」」
「「大変でしたねー」」
「「漣さんみんなで飯行きましょうよー」」
一気に漣の周りには人が集まって。
それは、私からも向こうからも
お互いが見えなくなるほどだ。
私と銀ちゃんが座っているこのソファーは、扉から少し離れた奥にあるから平和だけど。
「漣の奴すげぇ疲れた顔してたぞ
葉月、抱きついてやれよ」
「ふふ…そうね「「――葉月さん」
名前を呼ばれると同時に、
ソファーの前に現れた美少年。