ねぇ、そばにいて。
キャラメル色に輝く髪。
決して短くはないその髪は右耳にだけかけられている。
その耳にはピアスが2つ見えるが、
決してタチの悪そうな印象はなく。
上品かつ美しい。
それは、どこか中性的なその顔立ちのせいかもしれないけれど、
その纏う雰囲気にもまた、
きっと誰もが惹かれるんだろう。
「漣、おつかれさま」
「よく帰したな、あの客」
私は漣を見上げて微笑む。
銀ちゃんも横で漣を見上げている。
「…また銀に煙草もらったんですか?」
「言っておくが葉月が勝手に盗んだんだぞ」
「あら、銀ちゃん酷いわね」
間違いなく中毒者な私に、漣ももう苦笑いだ。
「それにまたそんな格好で」
「ふふ」
「疲れました。帰りましょう」
私の手から煙草を奪い、灰皿に擦り付ける。
腕を引っ張られれば私の腰は簡単にソファーから離れ、そのまま扉へ向かった。
「葉月ちんまたねー♪」
「葉月、今度煙草おごれな」
「「「漣さんお疲れ様でした
葉月さんいつでもお待ちしてます」」」
皆に見送られながらも、それに答える余裕もないまま外に出てしまった。