ねぇ、そばにいて。
外はもう、すっかり朝。
早朝特有の鋭い冷たさに襲われた。
――――……
―――――――
店から車で約10分の場所に
漣のマンションは存在する。
堂々とそびえ立つその建物は、綺麗なのはもちろん、セキュリティー設備は最新のもの。
仕事柄必要なんだろうと思う。
「「…………」」
いつも取りに行くはずの郵便物もチェックせず、エレベーターに乗り込む漣は無言。
不思議に思い気にしながらも
昨夜から一度も眠れていない私からは、思わずあくびが出る。
「……」
エレベーターの扉が開けば
またグイッと腕を引かれ歩き出す。