ねぇ、そばにいて。
―ガチャッ
漣は部屋の扉のロックを解除すると
私を先に中に入れる。
続いて漣も中へ入ったかと思えば、
「んんっ――…」
瞬間で後頭部を引き寄せられ私の唇は塞がれた。
急に近づいたせいで香る漣の香水。
今日は少し違う、ローズの香りも交ざっていた。
漣の熱い舌が上顎を撫で、歯列をゆっくりとなぞる。
たまらず零れる唾液が顎に伝うのを感じる。
「……ん〜……っ……」
苦しい。
いつもならタイミングよく離してくれるのに。
砕けそうな腰は漣のもう片方の手で支えられていた。
「……っっ…」
やっと唇が離れて目を開ければ
漣の顔はまだ目の前だった。
「もっと口開いてください」
すぐにまた、すごい角度で唇はふさがれる。
「……?」
私の口は充分に開いているでしょう?
そもそも私は、少しも抵抗はしていない。
漣の舌だって充分に執着に私の口内を犯しているのに。
それでも漣は もっと深く、
もっと奥を求めてくる。
「……っ…漣…どうかした?」
ようやく離された口で漣に尋ねる。
「…別に、どうもしません」
「?」
よく分からないけど
機嫌が悪いことだけは確かだ。